健康

アレルギー性の症状は、桜の後、紅葉の前等の季節によく現れます。

最大の要因は、ホコリの中のダニやその死骸とフン、それらが粉砕されたもの等などからなるハウスダストで、これらが空気中に舞い上がり、人が吸い込むことで発症すると言われています。

LV09室内に漂うハウスダストを特殊装置で撮影したのがこちら

普段肉眼では見えませんが、多くのご家庭がこれに近い状態のようです。

ホコリ等の大きさはどの程度かご存知ですか?(単位は 1μm=0.001mm →1mmの千分の一)

 

綿ボコリ                     100~2000μm              土・砂ボコリ                  10~100μm

髪の毛の太さ         60~100μm               動植物の繊維            100μm~

ダニ                             80~300μm               食品クズ                      10μm~

花粉                            10~100μ                 フケ、アカ                       1~100μm

セメント、アスベスト         1μm~                   ダニのフン、カビ             1~50μm

細菌                              1~8μm                  粘土の粉                     0.1~1μm

ウィルス、たばこの煙    0.01μm~0.1μm

これらの内、比較的大きなものは舞い上がっても早く落ちるのですが、家の中に多いダニの死骸やフンが砕けた大きさである1μm程の微細なホコリは、静かな部屋でも1m落下するのに4~9時間かかります。そして一度舞い上がると、なかなか落ちずに空気中を漂うことになり、知らずに吸い込んでしまうことになります。

これらを吸い込むと免疫細胞が体外に排出しようと働き、免疫細胞が働くとヒスタミンを放出。そのヒスタミンが筋を収縮させ、かゆくなり、無意識にひっかいて、キズやハレになる。

これがアレルギー性皮膚疾患発生の大きな流れです。

またカビや細菌は、ホコリを乗り物にして室内を移動し、食べ物に付着して食中毒の原因になったり、肺や気管に入りこみ、アレルギー疾患やさまざまな病気を引き起こす原因となります。

だからこそ、毎日の掃除が大切なんですね~!

ところで、最近の家ではフローリングが床面積の80% を占めているようですが、留守時や夜中など空気が動かない時にホコリはゆっくり降り積もり、人が動き出す前の早朝や帰宅前が、最も床にホコリが積もった状態となります。

従って、この朝一や帰宅時、バタバタと動き出す前にまずはホコリをたてずに床掃除をしてしまえば、室内の空気中のホコリの状態は大きく変わります。

D社研究所で、床掃除をするとき、掃除道具による違いでホコリの舞い上がり方がどれだけ違うか、という実験がされました。いろいろな道具で掃除をした後、室内の空気を1mの高さで採取し20L中にどれだけホコリがあるか測定したものです。(実際に微粒子を数えたらしいです。ご苦労様でした。)

その驚きの結果は → モップ:60個、   ほうき:700個、   電気掃除機:1200個

なんと、9割以上のお宅でまず最初に使われている電気掃除機では、モップの約20倍のホコリが舞い上がるという結果です。机や棚の上も、ハタキでは大きなゴミは落とせても、微細なホコリは撒き散らすだけになります。

従って、朝一や帰宅時すぐに、電気掃除機ではなく、床モップやハンディモップでサッと「ホコリをたてずにホコリをとる」のが、ご家族の健康を守るためにも、とっても大事、ということですね。 

mop_img01